☆★☆★眼科検診でよく耳にする言葉 -その3- ☆★☆★
検査室や外来でよく見かけられるものに、この視力検査表があると思います。
運転免許試験場では、免許更新時にする検査で見かけることがあるでしょう。
須恵中央眼科でも、この視力表が【検査の入口】になります。
静止視力を測定する方法として、日本において最も広く用いられている視標がランドルト環(ランドルト氏環)です。これは大きさの異なるC字型の環の開いている方向を識別することによって、2点が離れていることを見分けられる最小の視角を測定するものです。
ランドルト環はフランス眼科医エドマンド・ランドルト先生、(Edmund Landolt 1846-1926)によって開発され、彼の名前がそのまま名称となっています。
1909年イタリアの国際眼科学会で国際的な標準視標として採用され、国際標準ランドルト氏環と呼ばれるようになりました。
※ランドルト環は規格が統一されているので、その環を拡大・縮小することで静止視力をはかれるのです。
landolt.gif ●直径7.5mm/太さ1.5mm/切れ目幅1.5mmが統一規格
この切れ目を5メートルの距離で識別できれば、視力1.0です。
10メートルの距離でも識別できれば、視力2.0です。
反対に2.5メートルに近づかないと識別できない場合、視力は0.5となりますが、いちいち距離を変えて測定するのも大変なので、視標のサイズを変えて一覧表にして測定します。
検査する静止視力は2種類あります。
●裸眼視力
●眼鏡・コンタクトをつけたまま測る矯正視力
これにより眼鏡による矯正視力の確認も必要となります。
眼鏡の度数は、検査員が患者様の見え方を確認しながら行っていきます。これを当院では【眼鏡合わせ】と呼んでおります。
視力の検査はこれだけではありません。
角膜の状態や屈折値の確認(オートレフ検査)も必要となってきます。
このオートレフ検査では、
・その人の目が遠視か近視なのか、また、その場合の程度はどのくらいなのか?
・屈折力はどれくらいで、角膜の形や曲率はどのようになっているのか?
などのことを調べております。この検査の詳細は、またお話しいたします。
★見えにくくなったら まずは眼科へお越し下さい★
須恵中央眼科では地域の【よろず相談所】としての役割を担っております。
視力検査の結果を元に、目の状態を説明することは【医療行為】であり、医師のみ許されたものです。たとえば、視力の低下がサインとなる【白内障】【緑内障】【飛蚊症】など、他の疾病が判明することも十分考えられます。
眼鏡屋さんやコンタクトショップでの簡易検査だけでは、見抜けないものがたくさんあるのです。
当院では、患者様の目の状態をきちんと把握して、その後の矯正方法や、治療方法をお伝えすることが一番大事と考えております。
見え方のご相談がある方は、いつでもお気軽にお越し下さい。